当事者支援

当会では当事者の周囲の環境変化に力点を置いて活動していますが、さまざまな状況に応じて、専門家やピアサポーターが本人を直接支援することが望まれる場合には、当事者アプローチも行っています。

アプローチを進める条件

当事者へのアプローチにあたっては、いくつかの条件を満たしていることが重要です。

勉強会に参加している自立支援の専門家、心理士、ピアサポーターが、勉強会での状況報告を十分にお聴きし、適切なタイミングであるかを慎重に考えます。その家族にとって第三者の介入がなされるべき時だと判断されない限りは、実施しません。

当事者本人にとって抵抗感がある、強引なステップを踏むことは致しません。無理な目標設定や外出の強要は行いません。各々のペースにおける内発的なモチベーションを尊重し、本人の同意の得られる形で歩みを進めてもらいます。

専門家・協力団体らが信頼できる第三者となって、当事者本人に対し、自然な形で徐々に直接アプローチを図ります。そういった大人の存在が手助けとなり得る時期や状況、進め方であることを、総合的に考慮して進めます。

あくまでも、外からこじ開けていくようなものではなく、伴走を続けていくことで、徐々にそしてスムーズな復帰に向けて行動することができると考えています。

家族会の皆さんと、専門家である相談員との共同作業で取り組んでいきます。
（相談員については有償となります。協力団体の料金はその団体が規定していますが、内容からして妥当な価格であると判断できる場合のみご紹介します。どうぞご安心ください）

心理の専門家と直接お話いただく形でのカウンセリングも実施できます。

ご本人が希望する場合は、ご本人のみと公認心理師の対面カウンセリングを、初回のみ無償で受けられます（ご家族の同席や、2回目以降は有償での対応になります）。

ご相談の上、事前予約をお願い致します。

本人同席での家族相談をご希望の場合は、オープンダイアローグ形式にて相談を承ります。悩んでいること、解決に向けて取り組みたいこと、これからやってみたいことなどを、本人と関係者が皆でじっくり語り合う機会を設けます。

自立専門家、公認心理師、産業カウンセラー、協力団体、ピアサポーターなどが同席しますので有償となりますが、ご相談ください。

当会の活動は、他の団体のサポートと組み合わせてご利用いただくことも可能です。親の勉強会や個別相談などだけ参加し、当事者の支援は他の自立支援団体にお願いすることもOKです。

ぜひご本人にとって最適と考えられる手をアレンジしていきましょう。

当会には、様々な専門スキルやバックグラウンドを持つ、サポートメンバーがたくさんいます。また、経験者の親や元当事者の存在も非常に大きな力になります。20代から80代までの幅広い年代のメンバーが力になります。