精神薬(特に減薬)に関して苦労してきた私のおすすめ本2冊
これは医師ではない私の個人的意見で、反対の方もいるかとは思いますが、そこはご容赦ください。また私は責任を負えませんので、それを考慮の上でお読みください。
当然ですが、薬物治療がどうしても必要な方はいるわけで、減薬=正義ではありません。ただ、ひきこもり・不登校の世界では、発達障害ブームもあり、医師にかかっている方が結構いらっしゃるのには驚いてしまいます。
それは本当に病気なのか?──
医師にかかる前に、親は子供の将来のために真剣に考えなければいけないと思っています。
いわんや、スクールカウンセラーも医師にかかることを安易に勧めるべきではないと私は考えています。
特に発達障害が統合失調症と誤診され、不適切な薬物治療により医原病(医療行為が原因となって起こる病気や障害)となる可能性もあることを親としては知っておくべきです。
エビリファイ・アモバン・デパス・ルボックス・レンドルミン・リスパダール・メイラックス・ベンザリン・マイスリー…どれもが嫌な思い出のある薬の名前です。
それらの薬のいくつかは頓服薬としては大変効き目があり、必要な薬でもあるとは思うのですが、長期服用する薬ではありません。それでも、医師の知識不足もあり、長期服用をしている方が多い。そこに問題があるのです。
減薬とは関係ない方でも、読んでおいて損はない2冊を紹介します。
『ベンゾ系睡眠薬・抗不安薬からの安全な離脱方法 改訂版: ~ムチャな減断薬に意味はない~』(通称アシュトン・マニュアル)
ベンゾジアゼピン情報センター著/ペーパーバック
https://amzn.asia/d/38wPs02
「アシュトン・マニュアル」は世界に無料で一般公開されていて、日本語版(pdf)もあります。
https://www.benzo.org.uk/amisc/japan.pdf
とても古い本ですが、今でもこれに基づき減薬治療を行っている医師はいます。これ一冊で精神薬がどれほど危ないか、どうかかわるべきかが理解できます。ベンゾに関する本ではありますが、たいていの向精神薬が抱える問題は基本的に同じです。
本書を読んで以来、私は、精神科医が薬物治療の危険性についてどう思っているかの判断材料として、アシュトン・マニュアルを知っているかどうかを聞くことにしていました。
知っている、読んだことがあるという医師は、その殆どが、多剤併用処方はしない医師であり、また10分間診療でない医師であった気がします。
内容は置換法という方法(現在飲んでいる薬を減薬しやすい薬に置き換えることから始める方法)で減薬するのですが、失敗してしまう方もいます。置換した時点で離脱症状(依存性のある薬物などの反復使用を中止することから起こる病的な症状で、イライラ、不安、集中力低下、注意障害、幻覚、興奮状態、頭痛、めまい、しびれ、耳鳴り、吐き気、発汗、感覚過敏、知覚異常、けいれん、便秘や下痢、食欲不振など)が起きてしまうこともあるからです。ですから、置換法は完璧な減薬法ではないのですが、本書は読むべき価値のある一冊です。
減薬の基本は、とても辛い方法ではありますが、自分自身で少しずつ数年かけて減らしていくのが一番良いやり方で、それに付き合ってくれる医師を探すのが重要です。
なかには、減薬中の離脱症状のつらさを緩和するために抗精神病薬(統合失調症の治療の中心となる薬)を使い、状態を余計にこじらせてしまいかねない医師もいるので気を付けなければなりません。
『精神医療の現実 – 処方薬依存からの再生の物語』
嶋田和子著/萬書房
http://yorozushobo.p2.weblife.me/shosekishokai3.html
(電子書籍)https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-EK-0464464
本書の内容はショッキングで「精神医療の現実」は読むとショックなことが書かれていますが、現実に起きていることです。
この作者の方は、薬物被害者ではなくライターさんで、高田馬場で当事者会(茶話会)も開いていて、私も何度か参加しています。その場には、幼児期にADHDと判断され、薬物治療をうけ、成人の今でも悲惨な日々を過ごしている方が来ていました。もう、完全に医師と親の責任ですね。
もし、ご自身のお子さんが薬物治療を受けているなら、茶話会に参加してみても良いかと思います。以下に彼女のブログを紹介します。
「精神医療の真実 フリーライターかこのブログ」
https://ameblo.jp/momo-kako/entry-12777525758.html
今、ブログを見たら、4歳以下への向精神薬の投与が増加していて問題になっているようです。また、同ブログで『子どもの権利条約の視点から考える精神医療と向精神薬の問題』https://amzn.asia/d/eWBnErMという本を勧めていたので、私は早速、ポチりました。(雨)